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今週の儲かる繁盛店の視点 第224話:「見えてないものを、見抜くことで、成功するチェーンと出来ないチェーンの違い」

「先生、これから、売上依存はダメだというのは分かるのですが、どうすれば、人時生産性は上げられるのでしょうか?」

とあるチェーンの経営者からのご相談です。

―――人時売上目標はどのくらいでしょうか?

「えーと、ですね・・・」

―――目標が直ぐ出てこないようではだめです。キッパリとお伝えしました。

企業のトップが人時生産性の根本となる 人時売上を知らずして、企業業績を変えていくことはできないからです。

人時売上高は 売上高÷人時で算出しますが、売上と人件費をもとに、多面的な角度で業務改革に活用する基本データです。

人は基本的に変わりたくないものですが、やりたいことであれば、すぐに取り組むこともできます。しかし、変わるべき時に「人時生産性はどうも苦手で…」という意識がどこかにありますと、数値ひとつ頭に入りません。そのためにスタートが遅れ生産性が上がりにくくなるのです。

そういう意味では、早い段階から、人時の課題を解決方法に慣れておくことで、それが後になって効いてきます。

人時売上を使うようになりますと、店舗も本部も仕事のやり方が大きく変わります。

例えば、店舗と本部がひとつとなり纏まってくるので、不要な作業無くなり、作業量が減ります。また、売場間の支援体制が日々行われ、お互いの業務が判るようになることから職場が明るくなります。その仮説に基づいた検証をすることで、業績賞与が出るようになります。その結果として、従業員満足度が上がり、新規採用が有利に進められるようになると言った、数えきれないほど多くのメリットがあります。

「そう簡単にいくものでしょうか?」 という声が聞こえてきそうですが、

そのためには、日々の人時を正しくアウトプットする仕組みが必要となります。
これは、既存のシステムで出ますが、勤怠打刻がまず正しく行われているかどうか?というところから、確認していくことになります。
人時実績の根本部分というところですので、ここが、キチンと1分単位で記録されていなくては、正しい人時実績は出ないということになります。
正しい人時をだすということは、ワークルールを企業が遵守するということは言うまでもありません。

また、人時生産性を上げていくためには、全社の年度計画の人件費と一致した、人時予算が必要となります。

言い換えますと、人時生産性は、現状から積み上げていくのではなく、5年後3年後の目標から 逆算して作っていくということです。

「1年先の売上も予測がつかないのに、5年後の予測などつけようがない」という声も聞こえてきそうですが

売上ではないので、そんなに難しく考えなくても、この目標設定は簡単に出きます。

理由は簡単で、売上は 景気天気に左右されますが、人時は全て社内で、調整が可能なことなので、仮に5年間売上伸び率0%であったとしても、業務量を減らしたり、やり方手順を見直すことができるからです。
そこではじめて、月間の人時をどのくらいまで使っていけばいいのかが決まるわけです。

一方で、こういったことを避けてきた企業は、毎年定時採用とか、人が抜けた分だけ補充するといった、ことを繰り返します。

人件費予算は、減ることはあっても、増えることはありません。社員の定昇、昨今のパートアルバイトの採用単価上昇から、計算上その分の人時は減らしていくことになります。

しかし、業務量を減らす仕組みをもっていない企業は、残業のつかない管理職の時間外残業に頼らざるを得ません。
経費予算超過のため採用できない、という切実な問題があるからです。
この業務量削減に取り組もうとしないまま、新規採用を続けていることから、企業にお金が残らない問題が起きているのです。

とにもかくにも、現状かかっている業務を洗い出し、その中で、利益を生みださない業務をへらしていかないことには、現状の営業利益は、マイナスとなる一方です。

これを回避し、脱却していくには、無駄な業務をさせない、作業指示書やLSPを活用していきます。

ところが、これをきちんと導入し、そして正しい運用で効果を出すには、思いのほかハードルが高いのです。
そのため、「うちは LSPやってます」と言われる企業でも、何度もチャレンジし上手く進まず、弊社の門を叩かれる企業が後を絶ちません。

経費率を見れば、それがキチンと稼働し、効果をだしているかどうかは一目瞭然です。
企業それぞれの考え方があるので、効果が出ていないことを あまりとやかく、言うつもりはありませんが、単に、導入しただけで、生産性が上がらないようでは、宝の持ち腐れと言わざるをえません。

冷静に考えてみればわかるのですが、人件費というのは、売上対10%以上占める社内で最も高い、経費項目です。
しっかりとLSP化していくことで、業務内容も利益も大きく変わるのは火を見るより明らかです。

例えば、人件費は月が終わって 月に1回しか見ることがありませんが、そもそも人件費を予算内に納めようとするのに、月に一回しか見ないものであればコントロールのしようがないというものです。

また、売上しか見ていませんと、月はじめから、売上をとっていこうとして、チラシを入れたり、ポイント還元セールをやったりすると、その準備や移動で、人時がかかってくることになります。人口が増えていたころは、こういった先行逃げ切りで、何とか売上は保てたものですが、今は、人口減であることを前提とすれば、無理に売上を獲っていこうとすることが、全てマイナスになってしまうことが、現実問題として起こってしまうからです。

これをLSPを使い週単位で、人時予算を設定し、その進捗を管理するようにしていく訳です。
ひと月は、4.5週ですから、前半で、人時を節約しておけば、後半の2週で、そのコストを活かすこともできるし、残すことも可能だからです。

極めて地味な数値マネジメントですがこれが効くのです。初めはゼロからスタートした企業も、こういったことへの理解を深め、数値を改善し続けています。

さあ、貴社では、まだ、見えない売上を追いかけ、減収をつづけますか?それとも、見える人時売上を活用し、増益企業に革新しますか?

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。