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今週の儲かる繁盛店の視点 第263話:「売上停滞時の社長の行動こそが、その後を決定づける!!そこから飛躍するか、元に戻ってしまうのか!?」

業務改革プロジェクトに取り組んでいる、月次報告会での出来ごとです。

「人事異動で人が入れ替わって、以前には出てこなかった新しいアイデアが、次々とでるようになりました。今のうちに、非効率業務の取りまとめをやらなくてはと思っています」

店長からの、この報告を受けた 社長の顔色がすぐれません。

それよりも、前回指示をしていた品切れ件数が、依然として減っていない事が気になっていたからです。

聞くところによると、品切れのほとんどが、こだわり商品群とのこと…

「発注ロットが纏まらないと注文できない」「売れない商品も一緒にとらないと注文できない」こういったことへの対応を商品本部はもっとちゃんとしなくてはだめだ! 社長の檄が飛びます。

「我々は価格だけで勝負してるわけじゃない。価値あるこだわり商品がいつでもあれば、ネットで買うよりうちで買った方が便利で安いはず。そういった仕組みで売れるようにしていくことだ」

とさらに熱が入ります。

こだわりの商品は、どこでも売っているNBとは売り方が異なります。だからといって派手な演出やプロモーションは必要なく、売場のわかりやすさ、品切れしてない、というポイントさえ押さえられていれば売上増となる商品です。

もし、そういった商品が品切れしていたとすれば、高いコストを払うことになるからです。

例えば、Aという商品が品切れしていたとすると、それを買いに来たお客様は、「A商品はありますか?」と尋ねて来られます。

尋ねられた従業員は担当者を探します。

担当者は在庫を探し、(在庫が)ないとわかったら、ふたたびお客様を探して、入荷日を伝えることになります。

ここでは「○○を探す」という行動が3回発生しています。これを実際に計測してみると、「○○を探す」一連の業務には5分ほどかかっていることが見えてきます。

仮に、一日100件の品切れがあって、1割にあたる10人のお客様から質問をうけたとすると、5分×10人=50分は「○○を探す」業務に手がかかわっていることになります。

なんでもそうですが、業務に集中しているとき電話やメールが入れば、業務が一旦止まるたびそのペースは落ちます。

追跡調査で調べていくとわかるのですが、不思議なことに、一度業務が止まって再びやろうとすると、止まった時間だけでなく、結果的に止まった分の5~6倍もの時間がロスタイムとなってかかってくることがわかります。

50分×6倍=300分 一日5時間/店です。

一日5時間ということは 月間150時間 年間1800時間です。本社員約一人分の労働力がかかっていることになります。貴社の店舗の総労働時間は、こうして膨れあがっていきます。

「○○を探す」業務は、1円の利益も生みません。品切れ数が多ければ多いほど、この業務は比例して増加します。

社長はこれに注目し、商品部に対し、プロパーフェイスの陳列量を再設定するよう指示をしました。

また、店舗へは、混雑時の品出しを中止を指示しました。

これも調査をしていくとわかることですが、一ケースあたりの品出しを30秒でやる人もいれば、3分以上かかっている人もいることが見えてきます。

「なぜ、こんなに差がでるのか?」という声が聞こえてきそうですが…

理由は簡単で、作業効率の悪い時間帯(昼や夕方の売上の高い時間)に、品出しをやらせてしまうと作業効率が落ちるからです。

こういったことから、日配品以外は繁忙時間の品出しを中止し、夜間と早朝で一括して品出しをやる方式に変更したのです。

売上が伸びていた時はできなかったことも、人手不足で売上が停滞をしている時だからこそ、出てきた改善の一つといえます。

こういった利益を生まない業務を整理し、社長の考える理想の業務の流れを実現化させていくことで、やらなくてもいい業務は相当数みつけることができるといえます。

大事なことは社長の考えるビジョンを目指し、プロジェクトを通して仕組みをつくり、その環境で人を育成していくことです。

多くの企業が こうしたムダな業務を、数値として捉える方法がいまだに分からない為、多大な人件費を垂れ流し、悔しい思いをされています。

ムダな業務を、見つける仕組みがあって、はじめてレイバースケジュールは、コスト改善に力を発揮することができるのです。

大事なことなので繰り返しますが、「人手不足」の罠に陥らないために必要なことは

・「人手不足」なのかどうか実態をちゃんと把握する方法があること
 ・「人の過剰不足」を示すシステム環境をつくり数値が正しくでること
 ・「人手不足」を招く不要な業務を抽出しやめてく仕組みがあることの3点です。

さあ、貴社では、まだ「人手不足」の呪縛に捉われ続けますか?
それとも「人手不足」にならない、人の使い方と組織の仕組みを構築していきますか?