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今週の儲かる繁盛店の視点 第334話:「なぜ、チェーン企業が経営革新で失敗するのか?その理由は、企画の中身にあるのではなく、〇〇にあります」

「先生、うちは、トイレ掃除も自社でやってます。また、出来るだけコストをかけないように、本部人員は増やさずやってます。それでも人時売上は中々あがってきません、何かアドバイスいただけますでしょうか。」

セミナーにお見えになった、とあるチェーンの社長さんからのご相談です。

――――おっしゃる通り、なんでも一度は自社でやってみることは、良いかと思います。現場の情報は入ってきますし「お客さんのために働く」という。実感が得られ、お客様第一の企業風土を育むことができるからです。
とハッキリと申し上げました。

前職時代も、自社で清掃をやるようにしてから、これまで上司の顔色ばかり見ていた店長が、お客様の方に目を向けるようになり、トイレ掃除は、意識を変えることに役立つことはとてもよくわかります。

但し、それが、効率的なやり方がどうかは別、ということです。冷静に考えてみれば分かることですが、人海戦術で店をきれいにすることはどこの企業でもできる、ということです。

厳しい競合関係に於いて、差別化をしていくためには、今以上の状態に、誰がやってもできるようにすることであり、そこでは、仕組みづくりが不可欠になります。
 人口が増えていた時代であれば、採用単価も安く、人も多く採用できました。また、人件費は固定費という考え方が強く、人はどう使おうがコストは変わらないという意見が一般的でした。

ところが、昨今の労働人口減から単価は上昇し、人手不足作業の穴埋めを社員や管理職が行い、その長労働時間が、問題視されています。

常識的に、管理職の職務内容を考えれば、管理職が毎日トイレ清掃をやるのと、清掃専門業者に委託するのでは、どちらの生産性が高いかは、誰の目にも明らかです。

トイレ清掃に限らず、店舗業務はこうした一連の流れで繋がっており、それが人件費に反映されます。

店舗業務ごとに生産性を上げらなければ、人時売上は上がらず、良いサービスと付加価値ある商品提供する時間も作れない。ということになります。

全ての店舗業務の構造改革を進めていくには、創業時代から続く業務のあり方についても、精査していくことになります。そのため、社長ご自身がこのプロジェクトに関っていただくことも欠かせません。

「そのやり方が解らないから苦労してるんです」という声が聞こえてきそうですが、

――――人時売上を上げていく為の専門部署はありますか?とお聞きすると

皆さん「うっ!」と言葉に詰まります。

どんなに素晴らしい企業であっても、人時売上目標を掲げ「やるぞ!」と叫んだところで、仕組みを作り、実行していく実務部隊がいなれば、波及させていくことができないからです。

ましてチェーン企業のように人員の9割は店舗であるような場合、各店の人時売上を上げていくには、その指導にあたる役割機能がなければ何もできませんよ。とハッキリ申し上げています。

さらに、本部の人員強化する際には、インフラへの投資も忘れてはなりません。

例えば、強化人員分のノートタイプの社用パソコン端末を個別に配賦するといったことです。というのは、業務改革部門は、必ずしも、本部のデスクで、仕事をするわけではないからです。店舗での実態調査や、企画のとりまとめはテレワークでやることもしばし発生することから、どこからでも接続できる環境はもはや必須となります。

パソコン端末を使い、各店、売り場の作業指示がどうなっているか?どこに改善のチャンスがあるのか?といったLSP情報をもとに仮説と検証を行っていく事が、主な業務となるからです。

経営革新が進まない理由は、そういった、本部インフラ機能がないことも根の深い問題となっています。

本来であれば、本部を統制する業務改革部門があって、そこでパソコンの仕様や、必要台数を決め、一括購入することでコストは下がります。また、その活用方法を各店に指導することで人時売上は必然的に上昇します。

少し前に、台湾のIT担当大臣 オードリータン氏が有名ですが、横断的に、各部門がやっている動きをITで掴むことで、不透明であった政治や行政を、早さ、公平さ、楽しさの三つで、国の評価を大きく上げたことはご存知のこととおもいます。

チェーン経営も同じで、縦割り組織を、人時売上で横断的に捉えることで、これまで不透明であった、業務時間と業務内容、そこから生み出す利益を可視化させることで、企業への貢献意欲を引き上げていく事になります。

今は、その中身が見えにくいことから、効果の薄い企画や業務が繰り返されているのです。

詳しくは、セミナーでお話ししていますが、チェーン企業が経営革新で成功していくためには、こうしたインフラと仕組みづくりを速やかに行っていくということなのです。

さあ、貴社では、まだ、仕組みに目を向けず、精神論で「人時売上達成!」と叫び続けますか?それとも、仕組みを作りながら人時売上を上げていきますか?

 


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