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今週の儲かる繁盛店の視点 第360話:「早く手に入ったお金は 早く出ていく?この意外な真実!」

小売りの決算発表が出そろいはじめ、GMSや百貨店は厳しい結果となり、巣ごもり需要の追い風を受けた食品スーパー、ホームセンター、ドラッグは大幅増益と、明暗を分けた結果です。

なにやら、利益を早速、改装に回しておられる企業も多く、ちょっとした改装ブームで、什器の設置は3カ月待ちのところもあるとのこと。

個人的には、何も慌ててやらなくてもいいのでは?と考えますが、これまで、やりたくても出来なかった改装や修繕、ウェブサイトのリニューアル等々、このチャンスを何とかモノにしたいとう想いから、既に、お金を投じておられる企業が多いようです。

業界的にもユニクロやニトリといった一部の超成長企業を除けば、既存店で前年を上回った記憶は、「いつのことだったか?」という感じで、10年前の売上が維持できていればまあまあで、企業によっては、不採算店を閉鎖し、売上高そのものが当時に比べ大きく減ってしまった企業もあるかと思います。

そういう意味では、特需とは言え、投資が出来るというのは本当に嬉しいものです。

かといって、改装や新店で売上を伸ばそうするやり方は、高い金がかかる割につぶしが効かきかないということです。

こう言いますと

「うちは、そんな無茶な投資はしない」という声が聞こえてきそうですが

では、その改善投資プランの中に、投資回収率を2~10倍にする、「業務改革の仕組み作り」は含まれていますか?とお聞きすると

「うーん」と言葉につまります。

簡単な話、日頃から、業務改革の会議の中で、非効率業務について議論されやるべきことが決まっている企業であれば、それを前倒しでやればいいだけのことですが、

これまで、そういった会議は年に数回程度の状況のところに、今回のような思いがけない追い風が吹くと、ついつい目先の問題解決だけの、高い買い物をしてしまうことになりかねない。ということです。

「相見積はとってるし、価格交渉してる」という声が聞こえてきそうですが

その購買価格の問題ではありません。その投資が企業に今よりどれだけ多く利益をもたらしてくれるのか?ということです。

冷静に考えてみれば分かる事ですが、人口が増え売上アップが見込めた、十数年前であれば、減価償却費だけ考えていれば利益は残ったものの、今は、人口減で売上維持をするも難しい時代です。改装の考え方の大きく変わってきています。

サラリーマンの方が給与が上がる見込みがないのに、ローンで高級車を買うようなもので、お金を生まないだけでなく、さらにお金が出ていくようなものを買ってしまったのと同じということです。

「改装は、車のように数年で価値はゼロにならない」という声が聞こえてきそうですが

いえいえ、販管費コストを引き下げる投資になっていなくては、投資した時点でマイナスがスタートしたことになっているということです。

と申しますのは、設備機器にしても什器も保守費用は必要ですし、部品供給停止となる日は必ず来ます。システムにしてもOSの更新と同時に端末の更新が不可欠です。

言い換えますと、10年前は売上も安定していて、コストも現状のままである事が前提になっていたということです。

これからは、売上は下がる一方ですし、人件費単価が上昇は歯止めがかからないことが続いています。「上がらぬ売上に、増える経費」そこにローンの支払いが乗っかるとなれば、改装して収益が悪化になりかねないからです。

何でもそうですが。改装にしても新店しても、こうして物を買って社員に与えるのは簡単にできます。

ところが、それを活かした収益の上げる方法も一同時に身につけていかなくては、投資回収できなくなり、収益が悪化するのは火を見るよりも明らかだということです。

そういう意味では、予め業務改革のプロジェクトを組み、実務で回せるようになってから、改装や新店を手掛けたほうが上手くいく確率は高くなるのです。

実際にプロジェクトを組み業務改革を進めている企業では、非効率業務については定例進捗確認が行われていて、それらの優先順位がハッキリしています。

それをベースに、新店、改装店の予算設定や導線設計していくことから、目標予算に対するブレが少ないのです。

多くの企業が陥るのは、先に、新店や改装店に期待以上の高い売上目標を設定し、計画未達になる企業が後を絶たないということです。

その結果「どうして、こんな場所に出店したのか?」とか「やってもらいたいことより什器や壁天井がきれいになっただけ?」といった社内の不満が多く、何のためにお金をかけたのか?という改装への疑問だけが残るようになってしまうのです。

その主因となるのが、販管費を下げる仕組み作りへの投資の有無であり、その根本部分を放置したまま、進もうとしているからにほかならないのです。

これからは花がきれいに咲く新緑の季節ですが、花が美しく咲くのは、枝葉がしっかりして、土に埋まって見えない根の部分があるから毎年繰り返し咲かせることが出来ます。きれいな花の部分だけ、切り花を花瓶にさしたところで、一週間で枯れてしまうものす。

チェーン小売りの業務改革も同じで、改善の土壌づくりからはじめ、改革の根を張ることで、枝葉が太くなり花咲く結果が得られるものです。

結果だけ追い求めた切り花のような改装をいくらやっても、わずか数週間で予算割れになるのは火を見るよりも明らかだということです。

詳細は、セミナーでお伝えしていますが

大事なことは、

事業は、投資によって四半期毎に、どれだけお金を増やすことが出来たかであり、そのためには、なぜ、その投資をするのかを丁寧に伝え、仕組み作っていく、経験値を積ませることで、一定確率で結果が出せるようになるものです。

そして、業務改革で販管費を引き下げた先に、はじめて改装や新店に着手できるのであって、その一貫性がないところでは、決して期間内に結果をだすことはできないということです。

さあ、貴社ではまだ、見栄えのいい改装や新店にこだわりますか?それとも、土に埋もれて見えない根底部分から変えて、未来に続く店を栄させていきますか?