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今週の儲かる繁盛店の視点 第81話:「2016年を成功させるために」

81話1    第81話:「2016年を成功させるために」

 

 弊社は12月決算をとっておりまして、毎年1月になると、新年度となって 新たな気持ちで取り組みを始められるのでそのようにしております。

 なぜ12月?とよく聴かれるのですが、理由は「前職の西友が12月決算でとても会社運営がやりやすかったから」ということにあります。

 

 西友も元々は2月決算であったのですが、ウォルマートとの提携後その決算にあわせ、12月へと変ったのです。

 最初は「なぜ、12月の繁忙期にやらなきゃいけないんだ」とか「売上が最も高い12月売上に影響する」とか「残業が増える」とかいった反対意見が噴出しましたが、そもそも、決算は本部業務が中心なので、売上を稼ぐ店舗には殆ど影響がありません。

 

 面白いことに、慣れてしまうと、商売の流れが掴みやすく新たに一から始まるという特別な気持ちが働いて、皆が期日どおりに仕事をするようになります。

 

 最も効果が高かったのは、決算期変更に伴い、新年度の予算が期日どおりに決まるようになったのが一番の成果でした。

 

 以前は新しい期がスタートしても、予算が確定されず、店舗に連絡がくるのが3ヵ月後というお粗末な状態でした。

 年間の四分の一は予算なしで店舗は営業していたのですから これで年間予算が達成できたら笑ってしまいます。

 

 店舗もこれなら納得できると喜んでいたのも束の間、2~3年のうちに、再び新年度になっても予算が決まらないことが繰り返されました。
 一体どこの誰が予算を決めているのか?どこで止まっているのか?本部に対する大きな不信感はまたまた広がっていったのです。

 新しい仕組みをウォルマートが導入しても、本部が変らない限り何も変らないとがっかりしたのを憶えております。

 

 数年後に、私は店舗統括を担当するようになり、この原因を調べていくと、遅れる理由がようやく見えてきました。

 最終的な予算は、ウォルマート本体に西友のCFOが承認を得て決まるのですが、その時に5ヵ年計画の初年度として、こういうふうに考えているのでこの予算で進めたい。

 と戦略を織り込んで提案しなければ承認が得られないのは当然なのですが、当時は赤字スレスレで毎年予算未達成で、誰も達成のプランが描けない状態であったのです。

 

 各主幹部の役割は予算とその執行プランを決めることですが、中でも店舗運営本部の役割は全社の最大経費である人時予算を決めることです。

 この目標をどうやって達成させるかのプロセスを説明することができていなかったのが最大の理由であったのです。

 

 本部でやるべきことと、店舗でやるべきそれぞれの役割を明確にしておきませんと、本部は単なる予算の割り振り係となってしまいます。

 個店与件を踏まえながら、全社的にどう変えるかかというのは、実務経験と創造力がモノを言います。
 まして、仮説を立てるためには、半年前から調査実験を行い、効果施策を予め用意しておかなければ達成プロセスはできません。

 この戦略がなかったために、毎年予算が未達成となっていたのです。

 

 店舗統括として着任したのが7月で、そこから半年かけて、どれをどう活用させてくかを組み立てていきました。

 産みの苦しみとか、大変だとか周囲の方々からは言われましたが、私にとっては新しいプランをつくり誰も出来なかったことを成し遂げることが、最も夢のある仕事のひとつでありました。

 

 半年前から進めていくことにより、クリスマスには予算は出来上がり、年内に全店舗提示が完了したのです。

 その年を境に1月1日から新年度予算の執行となり、幸運なことにも次年度は黒字転換し、その後の増益基調はゆるぎないものとなってることを本当に嬉しくおもいます。

 

 弊社でも毎年6月時点で、翌年達成すべき施策にとりかかり、そして10月にはその発射準備段階に入り1月にはスタートするしくみにしております。

 20年以上成長しつづけているグローバルチェーンで、こういったことにひたすら関わってきたことが、どんな状況下でも数年後へ向けて強く突き進む原動力になっているのは確かであります。

 「数年後に儲かってる小売りのカタチをつくる」には岐路に立ち、いくつもの道を選んでいかねばなりません。その道筋を指し示すためにも、私共も新規施策の投入を図り一層の研きをかけていきます。
 来年も皆様にとって輝かしい年でありますことを願っております。

 
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