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今週の儲かる繁盛店の視点 第517話:「なぜ、収益アップの具体的手法が社内に浸透しないのか?」

先生、新入社員はどうやって人時実績を捉えていけばいいのでしょうか?とある企業の社長さんからのご相談です。

――――どういうことでしょうか?

お話をお伺いすると、毎年、新入社員は入社して6カ月間は人事部付けで、店舗経費を発生させないやり方でやっているそうです。ところが人時(ニンジ)を正しく算出しようとすると、人事部付けの人時実績をどうやって把握すれば良いか、わからず悩んでおられるとのこと。

――――新入社員を最初の6カ月間、人事部付けにする理由を教えていただけますか?

特に今まで意識したことはないんですが、まだ、戦力になっていないので、研修期間という位置づけです。

――――売上コストはすでに店舗で発生してるわけですよね?

「・・・」

多くの企業が、研修期間ということで、このような人事部付けというのをやっています。そもそも人事部付けとはなんなのか?

それは、関係部署への配属調整が必要であったり、何らかの理由で長期に休まれたりといったときに使われるものです。

そうはいっても、いきなり現場に入れ、もまれてすぐ辞めてしまう事もあり「店で大事に使って欲しい」という意味も込めての人事部づけということもあります。

そもそも、店舗人件費は、その日から発生するから、店側は真剣に活用することを考えるわけで、これは受益者負担の原理原則といえます。

それを、新入社員だからといって人事部付けでやっていくと、さまざまなことが起こります。

例えば、店側は、店舗経費負担のないうち、日頃できていない、清掃や前出しといった単純作業や雑務をやらせようとします。

それ以外にも、手直しや、POP修正、チラシ商品の価格チェックといった本来やらなくてもいいようなことまでやるようになり、新たな仕事が増えていくことになります。

また、必ずしも新入社員にとって配属店になるわけではないことから…、責任のある仕事は任せられない。といったことが起きます。

もちろん、基本は大切ですが、新入社員であっても、「これムダな作業なのでは?」ということは、直ぐに気づくもの。

ある程度は仕方ないとしても、「ムダな雑務」をやらされてばかりですと、ここで働く価値を感じてもらえず、辞めてしまうのはこういった背景があるからです。

かつては、人がたくさんいて、年齢とともに給料があがる年功序列のやり方でしたから、最初の5年から10年かけ仕事を覚えるやり方でよかったわけです。

しかし、今は、当時のベテランが抜け、人がほとんどいないことから、即戦力化させ企業として毎年着実に結果を出していくことが求められています。

企業として正確な人時実績を把握をする必要があり、そのためには、新入社員を含めてた人時を出すために、直ぐに店舗配属にします。人時売上をつかった作業指示書を作り、それを活用して指示が出せる体制が必要だからです。

人時売上高とは、売上と人件費を一つにまとめた、一人当たり時間売上高です。

企業の収益力を表わす根本部分で、営業利益はこの人時売上高に比例して上下変化していきます。

つまり、この数値を変えることが出来るかどうか?そこ一点に集中して動ける組織になっているかどうかですべてが決まるというコトです。

各社お考えがあるので、どうこう言うつもりはありません。しかし、ベテラン社員がその昔教わった非効率なやり方を繰り返しても、人時売上高は1円も上がりません。なぜならば、人時売上という言葉を知らないベテラン社員さんに聞いたところで、改善方法が出てくることはないからです。

そういう意味で行くと、今こそ、新入社員もベテラン社員も含め、人時売上を学び身につけることが出来れば、今期の業績を着実なものにする、チャンスを手にすることが出来るということです。

詳しくは、セミナーでお伝えしてますが、

その人時売上を使い利益を上げられる人材を、何人増やすことができたかどうかで、今期業績見込みは大きく変わってくる。ということです。

さあ、貴社では、まだ、新入社員の人事部付をそのままつづけますか?それとも、人時売上戦略に着手し、今期の利益を確実なものにしますか?


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