• TEL : 03-5771-8283
  • 〒107-0062 東京都港区南青山1丁目26-16 5F
トップ > コラム・今週の儲かる繁盛店の視点 > 615号:「なぜ、業務改革は一つ成功したら、すぐ広げていく・・・ことがダメなのか?」

今週の儲かる繁盛店の視点 615号:「なぜ、業務改革は一つ成功したら、すぐ広げていく・・・ことがダメなのか?」

「先生、ひとつ聞いてもいいでしょうか。業務改革って、どこがゴールなんでしょうか?」
セミナーに参加されたある理事長さんからのご相談です。
 

お話をお聞きすると、今年は診療報酬改定を活かし、このプロジェクト進めたい、でも二年後の改定はどうなるかはわからないので、どこまでやれば“終わり”と言えるのか、そのイメージを教えてほしいとのこと。
――――業務改革のゴールは、“全体の半数部署での導入を目標”としています。と申し上げています。
「なぜ、半数なのか?」という声が聞こえてきそうですが、それはスピードよりも、着実に積み上げ結果をだすことを重視しているからです。
 

業務改革のような戦略は、一つ一つ再現性あるものにしていかなくてはならないことから、時間も手間もかけてでも、成果を得られるようにする必要があると考えるからです。

具体的には、一つの部署でまず、成功事例をつくる。
次に、二つ目の部署で再現性を確認する。
三つ目の部署で横展開の型をつくる。
といったステップを昇っていくわけですが、

大事なことは、
一つの部署で成功しても、同じように二つ目も三つ目も、一つ目以上に慎重に教育を行っていくということです。
なぜなら、一つ目の部署は、改革の“実験場”として動きやすい。
しかし二つ目三つ目の場合、
「あの部署だからできたんじゃないか」
「うちは業務が違う」
「患者層が違う」
必ずこうした声が出る。
「だから一つ目と同じ成果が出ない」といった言い訳にならないようにするためです。

一つ目の部署の成功が“偶然”ではなく“再現性のある仕組み”であることを、確認しながらやっていくということです。

ここで焦って、さらに広げると、成果が得られず改革は一気に失速する。
だからこそ、
“一つ目の部署の成功”だけでなく二つ目・三つ目にもこだわり丁寧に行っていく、
その上で、全体の導入部署目標を半数としています。

そして、この積み上げが目標の過半数を超えたとき、状況は変わります
なぜなら、
「過半数」を超えるということは、それまで少数派の業務改革が主導権をもち“現場を変えていくこと”になるからです
そこまで行けば、改革は止まりません

診療報酬が上がった2026年は、病院にとって“攻めの改善”に踏み出す絶好のタイミング。追い風が吹いているいまこそ、業務改革で、流れを変え無駄を減らす。

あなたの病院でも その重要な第一歩を踏み出してみませんか?

著:伊藤稔