今週の儲かる繁盛店の視点 617号:「なぜ総合病院の中間層の離職が多いのか?この問題を放置する病院の行く末は?」
先生 人がいないんです。セミナーに参加された院長からの相談です。お話をお聞きすると、これまで、支えてくれた幹部があと数年で、70歳を超えてしまう。
実はその下の世代を採ってこなかったものですから、40代になってしまうんです。
ところが、最近はその中間層で辞めてしまう人が多くて困ってるんです。
今は、高度医療や自動受付、自動精算、電子カルテといったものになっているのですが、ムダをやめないまま進めてきたため、逆に、やらなくてはならないことが増えてるんです。
例えば、二重入力やそのためのチェック、やり直しといったことなんですがそれを中間層がやっています。
そこに、医師ごとにルールが違ったり、クレーム対応、これからの時期は新人教育、といったことがあり、先がみえないため辞める人が後を絶ちません。
早く手を打ちたい。でも、どこから進めていければ良いのかわからない。とのこと。
――――中間層の人に本音を聞いてみてください。とはっきり申し上げました。
ベテランの中間層の方であれば、単に仕事が多いことが直接の原因とは考えにくいからです。
だとすると、今やってる仕事が成果に結びつかず、疲労だけが残るという状況になっていませんか?ということです。
例えて言うと、穴の開いたバケツになっていないか?ということです。
穴が開いたバケツは水を入れ、溜めて運ぶことはできません。
努力がバケツの穴から漏れていくようであれば、どれだけ努力しても、満たされず疲労だけが残る。
結果、人が辞めていく構図になっていませんか?ということです。
問題は、現場のやり方そのものではなく、とにもかくにもバケツの穴を塞ぐということです。
業務のやり直し、二重入力、医師ごとにやり方が違うといった穴をどうやって塞いでいくか?ということです。
言わずもがな、穴が開いてるわけですから緊急案件として、トップダウンで動くことになります。
業務項目、業務の流れを整理し、非効率業務をヒアリングしていく。これによって、ムダ、がどこにあるかを特定していくわけです。
実際にこれに取り組まれた関東の200床保有するA病院では、離職率が15%と高い数値に悩んでいました
そこで、不要業務の棚卸しで“やめる業務リスト”を作成「二重入力・不要帳票を廃止」したことで、中間層の残業が月10時間減になりました。
その年の離職率は半減し、中間層の離職者ゼロになり、3年間中間層で辞めるものは出てきていません。
中間層は本来の仕事ができるようになったことから、休める・帰れる・やったこと が評価されるようになったことで士気があがりました。
結果、それが収益アップにつながったことは言うまでもありません。
さあ、あなたの病院では、まだ、中間層の離職問題そのままにしますか?
詳しくはセミナーでお伝えしていますが・・・
この問題を解決し、次に成功の一歩を踏み出すのはあなたの番です
著:伊藤稔