
先生、売上が上がっても営業利益が取れないんです。とあるチェーンの社長さんからのご相談です。
お話をお聞きすると、今まで稼ぎ頭になっていた大型店が人件費の上昇で苦戦しておられるとのこと。
大手チェーンでも、2026年3〜8月期は人件費の増加が重石となり、減益や赤字になった企業が少なくありません。体力のある大手でこの状況です。中小スーパーにとっても人件費高騰は深刻な問題です。
各社お考えがあるのでどうこう言うつもりはありませんが、これまでのように、人時や人時売上について、「そのうち、時間があったら・・・」と悠長に構えていると、今後も人件費高騰が続けば、企業として赤字をまぬがれることができなくなります。
語弊を恐れず申し上げれば、チェーン経営者が、人時売上を使い人件費引き下げに着手しない限り、この状況から脱却できなくなるといっても過言ではないからです。
実は、前出の社長さんも、月に一度は人時売上会議をやっていたそうですが・・・
結果報告をうけるだけの形式的なものになってるそうで、いわば生産性はゼロ、いや人件費がかかってる分生産性マイナスの会議にやっていたそうで、これをどう進めていけばよいか教えて欲しいとのこと。
人時改善計画をたて、それに対して月次進捗結果はどうであったか?というふうに、売上げのように週次単位で確認をしていけば、人件費増加は回避することはできます。とはっきり申し上げました。
理由はシンプルで、売上はコントロールできませんが、人件費は人時に置き換えることでコントロール可能だからです。
人時を細かく管理することが出来れば、店舗の人時売上を上げることも決して難しくないということです。
売上を上げるには、販促計画やプロモーション計画があるように、人時を改善するには、人時作業指示書や非効率業務改善計画があります
「そうはいっても、やったことないので・・・」という声が聞こえそうですが
サーフィンは本を読んでも出来ないように、実際に海に入って体で覚えていかないとできません。
人時売上も同じで、AIで調べれば、一通りの情報はさらりと出てきますが、じゃあ、それを使って業績を変えることが出来るか?となると、出来ない。という事実があります。
反対に、この人時売上を積極的に取り組んでおられる企業では、人件費を引き下げた分を商品価格引き下げに使いEDLPを実施。物価高の時代に大きく客数を伸ばしている店舗が何店舗もあります。
実際にどうやっておられるのか?少し触れますと・・・
最初の一店舗では、やり方手順をテキストでお渡しし、頭で理解しながら、体で覚えていくことで、人時売上を上げる方法で結果をだしていきます。
この人時売上を使いこなせる人を、10人20人と増やし層を厚くしていくことで、企業収益力が上がっていきます。
なにもやっていない企業では店舗の作業人員不足に悩みますが、人時売上を使う企業では、こうした人時売上を指導できる人材育成とその確保が課題になっていて、同じチェーンでも、求められる人材は大きく変わってきます。
灯台下暗しで、そういう人材は、あなたの会社内にたくさんいます。その人たちの力を活かし、人時生産性の高い企業を築くことができるのは、経営者のあなたにしかできないとうことです。
さあ、貴社ではまだ、形式的人時報告をやり続けますか。それとも、未来の人時売上目標達成に向け進んでいきますか?
次に、人時売上で成功を手にするのはあなたの番です。
著:伊藤稔




