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今週の儲かる繁盛店の視点 第329話:「まずは、作業指示書で回せる状態を目指す、それから、非効率改善が推進できるモデル店をつくる。そして組織力不足を痛感する」

先日、とある小売りチェーンの社長の秘書の方から「うちの社長が先生のお時間をいただきたく」とお電話でのお問い合わせをいただきました。

――――個別のご相談でしょうか?とお聞きすると、

「いやそうではなくて、この日に、社長が○○ホテルへ行く用事があるので、そこで専門家のご意見がお聞きしたい」とのこと。

――――恐れ入りますが、当社セミナーにご参加いただくか、個別相談をウェブからお申込みいただけますでしょうか?折り返しスケジュール調整のご連絡させていただきますが、と受付の者がお伝えすると、

「社長と相談します」といって、電話は切れ、それ以降、連絡は入ってないとのこと。

各社のお考えがあるので、それをどうこう言うつもりはありませんが、電話一本、ピンポイントで、そこで合わせて動ける社長は、そうたくさんはいないはずです。斯くいう、伊藤自身もその例外ではありません。

「何か会議のネタになるような情報集めをされていたのか」「当社のような、小さなコンサルティング会社に声をかければ、飛んで来るだろうと思われたのか」今となってはわかりませんが…

高度成長期、バブル崩壊、リーマンショックを乗り越えて大きく成長した企業にとっては、使えるものは何でも使うことで、大きく成長してきました。

かつて、前職時代、お取り先や従業員に接し、立場を利用し労働力提供を暗に示唆し、ご支援いただいた企業や人が離れていったことを、ついこの前の出来ごとのように憶えています。

それは、自らの生産性の低さを棚に上げ、搾取した労働力の上に成り立つ今で言うブラック企業そのものでした。幸いにも、グローバル企業の傘下に入ったおかげでブラック社風は一掃され、国内トップクラスの生産性を上げる企業になったことを、今では誇りに思っています。そういった、基本姿勢が当社のベースとなっているのは紛れもない事実です。

お電話をいただいた企業も、ご高齢の社長さんが頑張って大きくされた企業ですが、語弊を恐れず申し上げれば、時代は変わり「風邪をひき医者にかかり、コーヒー代で済ませようとすること」がダメになったことは、今はアルバイトの高校生でも分かるということです。

そういった誤解を生まないために、コンサルティングという見えないものを提供している当社ホームページには、提供できるサービス内容や料金体系もきちんと明記させていただいております。ご相談をお受けし、アドバイスさせていただくこと業としており、ご支援させていただいている企業様からご評価いただきそれを企業の礎として社名を掲げております。

さて、一方では、こういった、労働問題と真剣に向き合い、数々の荒波を乗り越え、新たな、成長の一歩を踏み出されている企業もあります。

「先生、ここ数年かけて、だいぶ残業は減ってきました。店長はまだまだですが、この残業を解決するには やはり作業指示書ってものが必要だと思うのですが、その肝となる部分ってなんでしょうか?」

とある チェーンの経営者からのご相談です。

非常に悩ましいところをズバット聞いてこられる社長さんですが、ここは確かに多くの企業が足を取られる点といえます。

――――「言葉」が厳選されていること。と伊藤は申し上げました。

作業指示書は、作業内容を示す「言葉」が書かれたものです。この「言葉」が厳選されていないと、行き違い、食い違い、勘違いといったことが、起こり業務が滞ります。

こう言いますと「業界用語辞典を使って…とか、社内用語統一冊子を店舗運営部が作って…とか、」という声が聞こえてきそうですが、そういった意味ではありません。

かと言って、出勤シフト表を、無理やり「作業指示書」と称するようでは、今と何も変わりません。

多くの小売りの現場では、「具体的に」とか「5W1H」とかいった言葉が飛び交う割には、やり直しや見込み違いが繰り返され、時間内に作業が終わらないことが往々にして起きてます。

本来であれば、労働集約型の企業ほど、仕組み化され、作業指示書は無くてはならないものなのですが、今、実際にLSPなどを使いこなし生産性を上げ続けている企業は、まだまだ、少ない状況です。

何故できないのか?

理由は、言い出せばきりがありませんが、中でも、難しいのが、そこで使う「言葉」を厳選し設定することです。

作業指示書を自動的に作成する、レイバースケジュールの前にやらなければならないことがいくつかあります。中でも最も重要なのは、社内の「言葉」をどのように、誰でもわかり、同じレベルで仕事ができるようにしていくか?ということです。

「社内用語なら、うちは、ある程度揃えられているから」というおっしゃられる企業でも、これをつくる時は、覚悟して産みの苦しみを味わっていただくことになります。

何でもそうですが、試行錯誤によって引きだされた答は、必ず次の扉を開けるカギとなります。ところが、ここを避けて通ってしまうと、いつまでたっても同じミスを繰り返し、なかなか進まなくなります。この差が後になってとても大きく響くことになっていきます。

「他社の事例を教えてほしい」「フォーマットをきって欲しい」といった意見も多いのですが、考え方だけを教え、必ず各企業の力で作り上げてもらうようにしています。

たかが「言葉」ですが、されど「言葉」で、これを作成することよって、一言で通じる店舗運営ができるようになるだけでなく、本部から出される、業務連絡の内容が、大変わかりやすくなるからです。

言い方を変えますと、社内の「言葉」さえ整理できれば、半分以上業務改革が進んだも同然。と申し上げております。

こういったことは、聞きかじりや、決して片手間でできるモノではありません。きちんと業務改革の組織をつくり、ここで企業の方針を導き出す社員の「思考力」を鍛え上げる重要なファクターとなるからです。

今は、インターネット情報への過度の依存が、思考停止の危機を招き、コピぺが、増殖している時代です。だからこそ、企業内で扱う「言葉」を考え抜き厳選する。ことの重要性が、かつてないほどに高まっています。

実際に、このノウハウを学び、実践法を手にされた企業では、直近の人口減少の数年間でも、年間2桁の伸びを示す、人時生産性をたたき出しています。

詳しくは、セミナーでお話しさせていただきますが、人時を軸に構造改革に取り組むことは、業績を上げるだけでなく、幹部社員の戦略思考能力を高めることに最も役に立つ点にあるということです。

さあ、貴社におかれましては、まだ、出勤シフト表を作業指示書と偽って使い続けますか?それとも、本物の作業指示書実践法をビジネス幹部養成の要として、大きく飛躍しますか?


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