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今週の儲かる繁盛店の視点 第80話:「実効を目指す企業と即効を希求する企業の違い」

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第80話:「実効を目指す企業と即効を希求する企業の違い」

 
「イトウサン こういう企画があるのだけれど、自社で数ヶ月やって効果がでたら、そのあとのことは検討したいのですが」と、あるスーパーチェーンの社長からのご相談です。

 社内的に言うと商品部や調達部門といった購買部門ご出身の社長がよく使われる言葉であります。

 部門利益だけを考えるのであればそれでもいいのかもしれません。

 しかしひとつのチェーン経営として継続的に利益を出し続けていくためには、特定主管部に偏ったり、数ヶ月でコロコロ方針を変えるようでは効果は取れないと言わざるを得ないでしょう。

 

 効果の出そうな企画を寄せ集めれば利益が残るのであれば、どこのチェーン店も黒字になるはずですが実際はそうはなりません。

 購買部門の利益は大きいため、ここをテコ入れすれば粗利は変わりますが、そのためには大量購入が条件となってきます。

 その粗利を実現させるためには、店舗人件費コストがかかってくるのですが、そこについては殆ど議論されることはありません。

 売れていた時代はこれでも良かったのですが、売れない時代にこれをやると、数ヶ月で瞬く間にコストは膨れ上がります。

 

 これから必要なのは 「儲かりそうな企画の足し算」ではなく、「儲からない企画の引き算」をしていくことです。

 これに気づきませんと、今までと同じやり方で、結果が得られていない事実を知りつつ、それを繰り返し、コストを垂れ流し続けてしまうわけです。

 利益を上げるには、粗利を上げるか、経費を下げるかしかありませんが、これからはこれを同時に動かす仕組みがなければ結果は変わないと断言します。

 

 今既に、人時や作業指示書がそろっているところであれば別ですが、何も準備がない中ですぐに効果をだすことが出来るということはありえません。 

 目標を設定し準備をしっかり進めていくことで、従業員の意欲が芽生え、育成されるには1年はかかります。

 何もそろっていない状態から自力でおやりいただくのは結構ですが、そこには効果はまったく期待できないということです。

 

 ゴルフを初めてやろうとする人が、見よう見まねで毎週2時間打ちっぱなし練習に1年間通うのと、プロコーチについて1時間のレッスンを24回を受け、自分にあったやり方をアドバイス受けながらやるのと、どちらが早く上達できるか?というと、当然後者なわけです。

 

 どちらのコストパフォーマンスがいいのかは火をみるより明らかなのですが、大事なことは、繰り返し使える正しい方法を入手出きるか否かということです。
 

 

 自分でやりますというのは、聞こえはいいようですが、今の自分(自社)から変わりませんということを宣言しているのと同じことです。

 昨日までの実績が最高益であったとしても、明日はそうなる保障はありません。

 だから成長企業は新規開拓へ向け 資金を準備し数年をかけて回収をしてその先の果実を刈り取っていくものです。

 

 社長が考えるべきはその中期計画であり、達成させるために現状がだめならば、明日にでもやり方を変える決断をしなければ、3ヵ月後はないかもしれないことが突きつけられるわけです。

 成長戦略に投資し前に進むためには、あらゆるムダなコストはそぎ落としていく手順があります。
 

決して、自社でやることがが悪いと言っているのではありません。利益が出せるようになれば、次のステージとして当然 内製化ということも考えていかなければなりませんが、ここでも決まった手順がありその通りにやらずして結果はだすことはできません。

 中期計画、短期計画(プロジェクト)が成文化され 活動計画が毎月進捗確認できてさえいれば、慌てず軌道修正も可能となります。

 

 時間は全ての企業に平等にあり、同時に限りあるものです。

 大事なことは、必要な時に実効が得られる「稼ぐ力」を手にいれることです。

 

 

 多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は この手法で成功を手にされておられます。

 

 

 
 さあ、この機会に、個店力最大化を、御社の中で役立ててみてください。

 
 今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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