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今週の儲かる繁盛店の視点 第337話:「人事制度を変えても業績は変わりません。もっとまずいことに、企業も成長しません。今、御社に必要なのは…〇〇です」

「先生、うちは、全く逆のことをやっていました!」少し前のセミナーにお見えになったとある企業の社長さんの一言です。

聞くところによると、業務改善に現場が動かないのは、しばらく見直さなかった人事制度に問題があるのではと考え、見直しの方向で進めようとされているとのこと。

――――何をやれば、企業業績は変わるのか?その運用基準は決まっておられますか? とお聞きすると、

「実は、そこなんです」と少し苦笑気味のご様子。

人の性格を変えることは難しいですが、企業業績を変えることはできます。

例えば、仕事のやり方は、訓練しだいで変えることは出来ますし、企業が決めた運用基準があれば、その結果に対して評価することも出来るからです。

ここが決まってませんと、「あの人は がんばっているから」とか「あいつなら、任せても大丈夫」とか「彼は主要ポストの経験があるから・・・」といった、人物評価となってしまうのです。

「人物評価でどこが悪いのでしょうか?」という声が聞こえてきそうですが

もちろん、人望や人を取りまとめる力も大切です。

今、企業が目指しているのは、数値(人時売上)を変えていくのに、どのようにすればいいのかであり、そのやり方、手順が示され、それに対する評価になっているか?ということです。

そこが曖昧ですと、優秀人材がいて、制度を作り直したところで、投資回収が出来ず事業として成り立たないからです。

よくあるのは「うちには きちっとした人事制度がなかったもので・・・」という声が出てきて、何年か一度、恒例行事のよう人事制度を変えようという動きです。

語弊を恐れず申しあるとすれば、人事制度改革も成長事業投資の一貫であり、投資回収を度外視した、予算消化事業であってはならないということです。

大事なことは、売上高中心の運用基準なのか?人時生産性(人時売上)中心の運用基準のどちらの方に合わせればこういったことがスムーズにいくのか?であり、そこを見直さない限り、何も変わらないからです。

「そうは言っても どこを見ればいいのか?」という声が聞こえてきそうですが、

ざっとでいので、大まかにここ直近10年間で、いくら増益できたか?その累計損益実績を振り返ってみてください。その上で、過年度の売上対経常利益率は上がったり下がったりという状態になっているかどうか?をご覧ください。

もし、人時売上に取り組んでいる企業だとすれば、右肩上がりに連続増益する年が続くという傾向がハッキリと表れます。それは、社内の取り組み事業が全て成立していることを意味し、ここが違いとなって表れます。

前職時代の時も、売上至上主義で増益減益を繰り返し、赤字状態が続いた時、期せず登場したのが人事制度改革でした。それは、頑張った人が評価され、やる気があればどんどん昇格できる。といった一見素晴らしいプランでした。

ところが、売上は伸びるどころか減る一方であったため、運営部長が総務部長になったり、開発部長になったりと、横滑り人事が常態化し、下から昇格出来ないことが何年も繰り返されたのです。そのため、そこに描かれているような出世コースで昇格するという事は起きなかったのです。

成長する仕組みのない企業で、人事制度だけを独り歩きさせることの恐ろしさです。

当時唯一の、成長事業といえば新店がメインでした。初期投資をいかに下げるかといったハード部分が中心で、通常の店舗運営コストでは他社と差別化ができずに、負のスパイラルにはまっていったのです。

赤字が増えつづける中、販売管理費を下げることの重要性に気づき、そこから、そのノウハウをもつ企業を探し、ようやく黒字化に動き始めたのです。

人は絶望の淵に突き落とされ慌てて「なんとかせねば…」と気づくものですが、今思えば、もし、このノウハウに早く出会い、その取り組みに着手していたらもっとずっと先を歩んでいたことと思います。

絶望の淵から這い上がり、奇跡的に再生できたのは、当時は人口がまだ増えていたため、その間に手を講じることができたからといえます。

今は、人口は減り続けていることから、時間的余裕はそれほどありません。もたもたと先送りにした分だけ、苦境に立たされるリスクが圧倒的に高くなっているということです。

一方で、今、プロジェクトに取り組んで業績を右肩上がりで伸ばしておられる企業もあります。各社共通するは、ノウハウ探しに時間をかけずに、やるべきことに短期集中することで、思い通りワクワクした商売をされているということです。

なんでも時間をかけ慎重に討議することは大事ですが、それは、やるべきことが明確に決まっている時だけという事です。やるべきことを探すのに時間をかけるのは、利益を減らす後押しをしていることにすぎないのです。

さあ、貴社では、まだ、探すことに時間をかけ続けますか?それとも一足飛びでやり切る手法でやりたいことを手にしますか?


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