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今週の儲かる繁盛店の視点 610号 「千載一遇のチャンス 診療報酬プラス改定が総合病院経営の勝敗を分ける2026年 あなたはどうするか?」

3.09%という診療報酬プラス改定は12年ぶりの歴史的な伸び率ですが、この使途は職員の賃上げや、医療DX体制の整備に限られています。

「これじゃあ何も変えられない・・・」と気落ちする理事長さんもいらっしゃるかもしれません。

しかし、少し見方を変えれば、賃上げを業務改革とセットで人件費を抑えることが出来れば、増益軌道に転換させることが出来ます。とはっきり申し上げています。

「そんな仕組み?できるのか?」という声が聞こえてきそうですが・・・

ざっくり申し上げますと、

これまで、一人辞めたら一人入れるといった、欠員補充方式から、全体で業務が滞っているところをスムーズにまわせるようにすることで、業務量を減らし、増えつづける人件費に歯止めをかけていくというものです。

具体的には、無作業状態、業務の混雑している、偏りを見つけ、人手をかけやって回してきたことを、少数精鋭チームで回せるように変えていくようにすることで、少数チームの給与を2~3割アップしても十分おつりがくるようにしていくというわけです。
 

しかし、人の心は簡単には変わらぬもの。

数百人が働く病院では、いきなり…は難しいので、いくつかのステップにわけてすすめていくことで、ムリなく体制を作っていくことが前提となります。

 例えば、業務項目の定義や整理、業務量の把握、非効率業務の洗い出し、業務フローの作成稼働を いくつかの部門で実施し、どのくらい利益率が上がるのか見ていく。
 次に、確実に実績にでる成功体験をしてもらいながら、実施部門を増やすことで、全体の数値がかわるように、企画を組み立てるということです。

賃上げによる、その効果を最大にするためには、それが業務改革と同じタイミングで出来るかどうかによって1年後の結果は全く違ってきます。

4月賃上げ 報酬改定は実質6月からの運用ですから、すでに多くの法人は動き出しているわけで、いち早く動くことが出来るかどうかが最大のポイントとなるということです。

一方で、「診療報酬が上がっても、利益率はむしろ下がる」という声もあります。
理由は人件費の上昇、診療材料費の高騰、光熱費・委託費の増加、消費税の控除対象外負担の増加これらが診療報酬アップを上回っているため、追いつかないからですが・・・

この問いの対しては、部門ごとにバラバラにやる小さな改善ではなく、全体の業務の流れの中で滞っているところをなくす業務改革ですすめてください。と申し上げております

断っていきますが、今までの小さな改善が悪いということではありません。その前後の業務フローと合わせて改善が行われなければ、他の業務が滞りコストアップになる可能性があるからです。

例えば、受付番号表機を導入しても、各科の予約計画に無理があれば、看護師や事務の手待ち時間が発生します。

また、各診療科の診療予約と採血検査の予定が連携されてないと、採血検査に患者が集中し、検査部門で残業が発生します。

大事なことは、手待ち時間にも残業にも、容赦なく給与は支払われていく。ということです。

もし、1つの科で一日30分こうした時間があって、30の科で起こっていた場合、年間2100時間にのぼります。
 医療従事者の時給を3千円とすると年間630万円ものお金がこうしたこと費やされてるというわけで、たかが30分ですがされど30分で、けっして笑うことのできない額だということです。

 こうした問題は、全体の業務の流れとして取り組み解決していくことで、人件費は下がりますし、患者満足度も改善することから、経費率が下がり、患者数が増えていきます。

全体業務を滞りなく回すために 今やってる業務で本当に必要なのは何なのか?ということが、2026年の急性期病院の業績改革の肝になるということです。

はたして、あなたの病院では、この先半年で、この宝の山掘り当てることが出来ますか?
次に成功を手にするのはあなたの番です!

著:伊藤稔