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今週の儲かる繁盛店の視点 第516話:「24時間営業で成功する企業と失敗する企業の違い」

少し前までは、24時間営業?「うちは、地方だからお客が来ない」とか「夜やったけれどもうまくいかなかったからやらない」という企業が殆どでした。

しかし、最近は、24時間営業をしている大手が業績を伸ばしていることからか、ウチもやってみたいとのお問い合わせが多くなっています。

先日も、先生、24時間営業ってどうなんでしょうか?と個別相談にお見えになった社長さんからのご相談です。

聞くところによると

「その昔 24時間営業をやってはみたものの上手くいかなかった、もう一度挑戦してみたいのでノウハウを教えて欲しい」とのこと。

――――なぜ、24時間をやりたいのですか?

最近、出店してきた、大手競合が24時間営業をやっているのに、地元企業のうちがなぜできないのか?ふと疑問におもわれたそうです。

ネットスーパーや移動スーパーとは違い、24時間営業は設備投資や家賃はかからないし、人件費さえうまく使えるようになれば、現有コストで売上を伸ばすことが出来るからです。

――――他にありますか?

今、朝の品出しが間に合っていないのです、だいたいの商品は並んでいるのですが、開店後も、グロッサリーや惣菜は延々と品出し作業をしてるんです。

もし、これらの品出しが開店と同時に終わっていれば、もっと売上は取れるでしょうし、来るお客様の層が変わってくるかもしれないからです。

――――例えば、具体的にどういうお客様でしょうか?

以前は、開店時に、専業主婦のお客さんが店の前にたくさん来てくれてました。時間に余裕のある層ですから、多少品出しが遅くても、あるものを買って満足してくれていたといえます。

ところが、そういったお客さんは高齢化でどんどん減り、最近は、有職主婦のお客さんがメインになってきています。

でも、そういった層お客さんは近くのコンビニに寄ってお弁当や飲み物を買って職場に向かっていきます。

一方で、その時間帯うちの店舗は、お弁当は並んでいないし、グロッサリー売場も品出しが終わっていない。

それでもって、レジは2台しか空いてないので精算の時間がかかる。

こんな状態ですから、売場の規模はコンビニの何倍もあるのに、商品でもレジでもその時間帯は負けてるのです。

さらに、数年前に出てきた大手24時間スーパーの売場を見ると、朝9時どころか8時前に品出しは終わってるので、そちらにもお客さんが流れていることが分かったのです。

――――何があればその問題を解決できますか?

開店時の売場状態をよくするため、24時間で業務を考え見直していきたいんです。

――――開店時の売場状態をよくするために、現状業務を見直し客数アップを図る。その後24時間営業の導入を検討していく。これを一緒に考える、ということでよろしいでしょうか

はい、よろしくお願いいたします。

口で言うのは、簡単ですが、これをやるとなると、短期集中で調査をしなければならないため、調査人員も必要になります。

例えば、現状の業務内容がどうなっているのか?業務ごとにかかる時間や、それが、どういう流れで行われているか?を調べそのデータを重ね合わせていくといったことです。

こういったことを 準備したうえで作業内容を整理し、そこから作業指示を作成していくということです。

24時間営業でうまくいかなくなり、失敗する企業の多くは、この作業指示書そのものがありません。

また、あったとしても、形だけであったり、現状作業を割り当てたままであったりというのが殆どです。そのため1店は出来ても、その後 2店、3店と増やすことが出来ないのです。

現状の朝9時~22時営業の場合、どこかの時間で勤務時間が被るため、口頭で指示を出すことが出来ます。

ところが、24時間営業になると、3交代制でも一切勤務時間が被ることが無いため、顔の見えない時間帯の人への責任転嫁が起きます。 業務ごとの責任が明解になった24時間作業指示書がないと、スムーズに進めることが出来ない。ということです。

これがあれば、それに合わせて、順次人の入れ替えを行っていくことで、余分な人員をもたなくて済みます。

さらに言えば、たとえ、資金がなくても、社長のさんの意思ひとつで十分できるため、中小チェーン企業でも、すぐにでもできるということです。

今、スーパーマーケットチェーンで24時間営業を全店で実施している企業はわずか国内で15社程度、まだまだ、そのポジションでビジネス展開の余地はあるということです。

詳しくは、セミナーでお伝えしてますが、

今期の決算予測を100%確実なものにしたいのであれば、この24時間業務化への取り組みは外すことのできない一つといえます。

さあ、貴社では、まだ、24時間営業は苦手…といって背を向けますか?それとも、24時間で業務を見直し、営業機会拡大のチャンスを手に入れますか?


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