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今週の儲かる繁盛店の視点 第191話:「人時売上向上でやってはならないこととは」

「先生、LSPはやってるんですが、逆に人が足りないと店舗からいわれるのです。どうしたらいいでしょうか?」

以前にご相談にお見えになった。あるチェーンの社長からのご相談です。

LSPとはLabor Schedule Programの略で店舗作業指示をする為のツールのことですが、

――――LSPを導入しただけでは、人時も人件費は下がりません。とキッパリ申し上げております。

どんな、素晴らしいITシステムや技術も、それをどう使えばいいかについては、誰も教えてくれません。

一方で、その導入に備え、自社のビジネスモデルを明確にし、ビジネス現場をよく観察すれば、それを活かす方法が見つかり、それをフル活用できる知恵を 必ず得ることが出来ます。

それを使いこなすための戦略を知り、そのやり方手順を知らずしては、いくら経営トップの強い思いや気力があったところで、人時生産性向上ビジネスを実現するには時間がかかり、時間切れとなってしまうというリスクもまたあります。

注意すべきことは、そのLSPが自社にとって、「扱いやすい」ものに、仕上がっているかどうか?という点にあります。

「扱いやすい」と申しあげましたが、言い換えますと、パソコンのアプリをワンクリックで操作開始が出来るようになっているかどうか?ということです。

かつては、スイッチをいれてウインドウズを立ち上げて、それから何か所か画面をクリックし、操作画面にたどり着くといった、活用が面倒なものでしたが、やはりその作業性の悪さが、LSPの実用化の障害となっていたのは事実です。

現状、進化したといっても、人手不足の上に、LSPに主任が何時間も、張り付いているようでは、利益に結びつく業務が出来ず、人時生産性を低下させてしまうことに、なりかねません。

また、パソコンの動きが遅かったり、データが入力中に消えたり、取扱説明書を何度もみなければ分からないようなものは論外です。

そういう利益に結びつかない業務を排除するために、今は、すぐに操作画面にはいることができるようなものを選び導入するのは、生産性改善には欠かすことのできない条件となってきます。

よくあるのが、「社内にはエクセルが使える者がいますから、自社でLSPを作ってます」という声をお聞きします。

今どきエクセルを使えない人は、いないと思いますが、それを「形だけ作る」のと「扱いやすく作る」のではわけが違います。

一見、外見は「作業指示書」的なものになっていても、店舗で作業名や個人名を空欄に入力するようになっています。

その入力時間を店長にたずねると、一週間分をつくるのに2時間はかかるとのこと、2時間×52週で年間100時間となり、それが店内6部門あれば、年間600時間でかかることになり、パートナーさん一人が雇える金額になります。

人時生産性を向上させる目的があるにもかかわらず、年60万の人件費を投資しつづけることになるわけで、「まずはお金をかけずに、社内で出来るとこまでやってみてから・・・」などと悠長なことで、本部社員のエクセルの勉強に使っているようでは、

活用もままならないどころか、店舗人時は上がりコスト高になるのは無理もないことと言えます。

そんな無駄な作業に、人を張り付ける時間があるならば、いっその事、業務改革部を早急に立ち上げて、人時生産性について戦略を立てる方が着実に生産性は改善されるのは、火を見るより明らかです。

人事、売上、客数、商品情報が連動されないLSPは、現状の作業を手書きの作業表に書き直しているのと等しく、そこからは何の改善もみることができません。

人の手を使って、入力をするということは、時間がかかるばかりでなく、入力間違いの原因となり、信頼性を欠いたものになります。

なんでもそうですが、人は考えたり処理する能力には、容量があるために、それをどこに優先的に引き当てていくかは重要な戦略となります。

エクセルや勤怠システムの付帯ソフトで、操作画面上は同じようなものが出来たとしても、人事、売上、客数、商品情報がオンラインで繋がっていなければ、意味がないと申し上げましたが、

そういったことを各主管部と折衝しインターフェースで繋げていくためには、コンフリクトつまり、対立、葛藤、衝突を避けて通ることはできません。

表面だけのなんちやってLSPを片手に担当者が、相談にいったところで、解決できるものはまずありません。

そのためには、店舗の生産性を上げる業務改革部門を発足させ、0から1を作り上げていくことになります。

ざるやかごに紙をはり色を塗った張り子の虎を作っても、相手はそれを虎とは認識しませんし、危機感をもって動こうとすることはありません。

それが、本物であり、活用することによって、作業ロス、チャンスロス、商品ロスを標的に獲得できる牙をもったものであれば、各部の責任者も対応しうごいてくれることでしょう。

見た目は似ていても、実質の伴わないものを作っておいて、「うちは何回もチャレンジして上手くいっていないんです」「人時がへるどころか、増えています」「頭では理解できるのだが、なかなか進まない」といったことが後を絶たないのは、店舗の立場で作られたものでないからであり、それを理解し推し進める仕組みがないからにほかありません。

オンライン上で作業の指示をつくって、それを店長やマネジャーが活用し生産性を高める。

という流れは欧米だけでなくもうアジアでも起きています。全ての技術においてベストなものはできない。

デジタルと物流、人と技術の融合は進んでいる中で、自社に足りないものを他社から補完するのは 人材豊富な大手でもやっている動きであり、中堅チェーンであれば積極的に導入し当然のことといえます。

物流はラストワンマイルが勝負。店舗はラスト1レイバーをいかに利益にするかが勝負。

そのためには、どちらもワンクリックにこだわり、ムリムダムラを撲滅することで、それは実現可能となります。

さあ次に、店舗生産性向上で、繁盛チェーンをつくるのは あなたの番です。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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