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今週の儲かる繁盛店の視点 627号:「赤字に苦しむ総合病院を黒字転換させるために、やっておくべきこととは?」

「どうすれば、病院の人件費改善ができますか?」とある総合病院の院長さんからのご相談です。

お話をお聞きすると、ここ数年かけて、赤字から黒字ギリギリまでもっていくことが出来たそうです。
この先、賃上げや離職問題を乗り越え、確実に結果を出していくために、どう進めれば良いのか教えてほしいとのこと。

――――業務量を正しく把握できるようにすることで、人件費改善をさらに進めることはできます。とハッキリ申し上げました。

「業務量?、一体どうやって出せば良いの?」
という声が聞こえてきそうですが・・・

弊社はこれまで 多くの労働収益型企業に関わってきましたが、決まってみなさん、そこでつまずかれます。
と申しますのは、日々の業務を言語化するといった習慣がないことが関係していると思います。
また、解決手順を聞いても、やったことない、見たことない、という心理的なハードルがあり、行動しないまま、気づけば1年2年経っていたという経営者の方も多いと思います。

医療に関わらず、一定規模以上の従業員がいる法人では、業務量をしっかり把握することが業績改善の前提となります。

なぜなら
わずか数人の個人経営クリニックであれば、どこで、誰が何やってるというのは概ね見当がつきます。
しかし、職員数が百人から数千人規模の総合病院となれば、そうはいきません。

そもそも、勤務医師の方は経営者ではありませんから、医療はできても経営は出来ません。

理事長だけでなく、全ての部署の責任者が毎日の人件費を一つ一つ確認していく、環境を整備することで、人件費の状況を把握できるようにしていくということです。

部署ごとに日々確認すべきことが書かれた一表があって、毎日赤字を回避する対策がとれれば、月間、半期、年間での赤字はやがて黒字へとに変わっていきます。
 そうは言っても、仕入れや経費は、毎日計上されるわけではありません、診療報酬にしても日次で共有しないなか、何を見ればいいのか?というと 誰もわからない。というのが実態です。

そういった中、今すぐにやっておかなくてはならないことは…

日々の収入(診療報酬+患者負担)と人件費の使われ方を毎日確認することです。そこでもしアブノーマルな数値を発見したら、現場を確認して修正を実施するということです。総合病院の場合、これを実施することで、7割の問題は解決できる と申し上げています。

ただし、人件費はそのままですと使うことが出来ないため、代わりに「人時」という単位を使います。
人に時と書いて、ニンジと呼びますが、
一人当たり時間作業量を示す単位です。

一日の収入を上げるのに、人時がどのくらいかかったのか?これを経営と現場で確認することで、人件費抑制効果が働き、部署ごとの利益が変わっていきます。

あれこれ手を出さずにシンプルに、人時の実績を毎日確認することが、黒字化に向けた第一歩になっていくということです。

3か月後には、現場も慣れていきますので、そこから、非効率な業務を止めたり、簡素化することで業務の量を減らしていきます。

業務の量を減らすことで、個人の負担が減り、離職率が改善され採用コストも変わってきます。

こうした策をプロジェクトで立案し、好循環を作っていくわけです

総合病院の人件費は収入の6割を占める最も大きなコストです。

年商200億の総合病院であれば、人件費は約120億 10%改善できると12億レベルで利益が変わってきます。

「そんな、ばかげたことできるはずがない?」
「10%も人がいなくなったら、回らなくなる」
「医療関係者でもないやつに何が分かるという」といった答えが返ってきそうですが

――――おっしゃる通り、弊社は病院専門の企業ではありません。診察も、検査も、点数計算等は、一緒に確認させていただくことが必要になります。

各法人いろいろなお考えがあるので、それを どうこういうつもりはありません。

しかし、貴医院の人件費120億の使われ方をあらゆる角度で分析し、それが妥当かどうか、すぐにでも手を付けないと手遅れになる可能性がある。ということです。

個人クリニックの数百倍もの人を雇っているのに、それを、効率的に動かして黒字化させる手順がわからないまま経営を続けておられることが問題。ということです。

まずは、GW明けすぐに、貴医院でどういう業務があるのか?自らの力で調べ、非効率な業務を減らすことをやってみてください。

それさえ出来れば、人件費単価の値上がり分は吸収できるだけでなく、さらに高い賃金を提示しいい人材を採用することもできる。とハッキリ申し上げています。

さあ あなたの病院ではまだ、人件費の対策無しのまま、赤字を増やしますか、それとも、業務の量を減らすことで、ムリなく人件費改善を実現しますか?

次に、人件費改善で総合病院の黒字化成功を手にするのは、あなたの番です。

詳しくは、セミナー情報をご覧ください

著 伊藤稔