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今週の儲かる繁盛店の視点 612号:「なぜ、医師中心の業務の組み立て方がダメなのか?変えようとしない病院の行く末は?」

寒さが一段と厳しくなるこの季節、体調を崩される方も多く、年明けからどこも急性期病院は混んでいます。

こうして、病院経営について、コラムを書かせていただいていると、同じようなことに悩んでおらる、方も多くおられるようで、お問い合わせいただき お会いすることがあります。

先日も

「医師中心のやり方を変えないとだめなんです」とある総合病院の理事長さんからのご相談です。

お話をお伺いすると、こうしたことが原因で、事務や看護師のなかで辞めていく人が後を絶たないとのこと

――――具体的に教えていただけますか?

医師の仕事は、診療や手術が中心です。一方、事務や看護師は医師のサポートですが、他部門と連携し進めていくことが大切になります。
 現場では、医師からの指示で診察順番を変わったり、予約のいれすぎがあると、時間通りに業務が終わらないといったことも多々あるわけです。

ところが、今は、自分の時間を大切する人が増えていて、突発的な残業が続くと、そういったことに配慮してくれるとこを見つけて他にいってしまうんです。

経営としても、人件費高騰していることから、時間外勤務が発生しないように指導しいるんですが「医師中心」のやり方だと、どうしてもそうならないんです。

――――業務計画表はありますか?

ありません、予約表をもとに、それをこなしていく。情報は医師の頭の中にあるので、周囲のスタッフは、常に、医師の顔色や発言に注意して指示待ちの状態でいます。

何らかの理由で、変更があると 他部署との連携が必要なのでそういったことを あらかじめ共有するとかすればいいのでしょうが、医師によっては、自分のやり方やこだわりがあって、中々そうなっていかないのです。

例えば
ある患者さんは、説明に時間をかけ話をしたいので最後にする、とか、話しやすい患者だから最初にもってくる、といったことです。
 もちろん、そういったことが全てではないのですが、「患者さんの中には、自分のほうが早く来たのに、後回しにされる」といった細かく見ている人もいて、こういったことに対応するのに苦慮するということです。

そういった表示はしていますが、下手をするとクレームに発展しかねない。ということです。

年金生活の後期高齢患者さんで時間的に余裕もあって・・・という方であれば、そう気になさらないかもしれません。

今は、60歳代は仕事持ってますし 70歳代仕事をしている人は大勢います、仕事を合間に病院にきているわけで、時間に余裕のある患者は少ない。ということです。

すこし順番が変わったくらい…、と思われるかもしれませんが、一日に外来患者800人を超えるような急性期病院であれば、クレームが起きない方が不思議といえるでしょう

看護師や事務がこうったストレスから解放され、医師が医師業務に集中できるようにするためには、全体の流れがどうなっているか、互いに進捗が確認できる、仕組みが必要になります。

そういったことが、出来るか否かで、急性期病院の一年後は全く変わってくるということです。

さあ、まだ、過去のやり方にこだわり、ストレスの多い職場環境で、去る者追わずの体制をやり続けますか?
それとも、全体が見える業務フローで、職員満足度、患者満足度の両方を同時に手にし、大きく発展しますか?

著:伊藤稔