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今週の儲かる繁盛店の視点 第124話:「本業で稼ぐチェーンと稼げないチェーンの違い」

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第124話:「本業で稼ぐチェーンと稼げないチェーンの違い」

 

 

「イトウサン、売上をあげようと頑張ってるんですが、ハイコストになってしまったんです」 先日ご相談に見えたチェーン経営者のご相談です。

 

———-営業利益率はどんな状況ですか?
「営業利益は厳しいです、テナント家賃収益で経常利益は維持してますが・・・」
 チラシを拝見すれば、Everydayとか 安さに挑戦とか大きく書かれていて、日替わり中心のチラシを盛んに打っておられます

 
 人口減少と少子高齢化で販売点数が上がらない中、日替わりチラシ中心の効果が薄れ、レジスケジュールシステムとか、自動発注とかいろいろやってきたものの、それをどう収益に結びつけていくべきか?その順番を間違えないコトが大事です。

 

 

———-チラシの訴求に関わるコストを測ったことありますか?

 

 こういう質問をしますと たいてい「チラシをやめたらその売り上げ減をどうリカバリーするのか?」とか「どうせすぐ元にもどるさ!」という声が聞こえてきそうですが、本業の稼ぎを示す営業利益が上がらなければ 今のやり方を見直すのは、当然のことであります。

 
 一方で、今のままチラシを毎週訴求することに疑問を感じ、それが生産性低下の要因であったことに気付き始めた企業では、店舗オペレーションのあり方について根本から見直しに取り組んでいます。
 たとえば、チラシ商品の発注、エンド陳列、価格変更、POP取り付け、チラシ残品移動、POP取り外し、価格変更、等々の必要人時を計測してみるとわかるのですが、すると5~7人時毎週売り場ごとに余計にかかっていることが見えてきます。
 
 値入の低い商品を売るために わざわざチラシ専任担当者を 別枠で毎週多大な人時をかけていたことに気づきます。

 

 チラシの売り場づくりは、その直前か、前日に作業が集中発生するものがほとんどですから、売上の高い日=作業量の多い日とはならないのに、ほとんどは売上の高い日に人手を無意識に増やしています。

 

「そんなことわかってるよ」という声が聞こえてきそうですが、全体のどれぐらい売場作業に人時がかかってるか知ってますか?とお聞きしますと、皆さん「う~!そこまでは・・・」と言葉に詰まるのです。
 店舗の総人時を10とすると、売場:レジは概ね8:2ぐらいになります。

 

 どこでも、レジは紙に書いたスケジュール表がありますから、誰がなにをやるかは明白です。

 

 しかしほとんどの、売場ではスケジュール表がないため、作業内容や必要人時が見えずらく、ムダなく活かされてるかどうかは疑問が残ります。
 仮に売場でムダな作業が10%あったならば、人件費の8%はムダに使っていたことになります。

 

 そういった努力なしに単に安売りを繰り返しても 売上利益は上がることはありません。
 見方を変えれば、店舗のムダを無くすということ=お客様に時間の無駄をさせない。ということになります。

 

 例えば、せっかく買い物にきたのに欲しい商品が 見つからなかったり、品切れしていないか?それをリカバーする体制はとられているか?等
 
 まだまだ、店舗努力でムダを見つけお客様に還元できるコトはたくさんあって、それは付加価値となってお客様に伝わります。

 

 

 具体的にどうやってやるのか?ということは、別の機会でお話しますが、業務の洗い出しを行い、その発生頻度を調べていきます。

 

 詳細は弊社セミナーでお伝えしてますが、これを進めていくと、普段見落としていたことやムダを発見することが出来、作業指示書作成の流れが分かるようになります。

 

 店舗運営本部の役割は、根気よくこの作業指示書を運用するように店舗に指導していくことです。店舗業務改革は店舗運営に関わるムダを活きたお金に変えるマネジメントです。
 さあ、貴社では、安定したローコスト経営で、顧客と対峙する準備はできましたでしょうか?

 

 

 今日も最後までお読みいただきありがとうござました。

 

 

 

 

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