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今週の儲かる繁盛店の視点 623号:「なぜ、患者の動きに合わせた業務改善が重要なのか?今、急性期病院としてやっておくべきこととは?」

帝国データバンクによりますと、毎年行われる食品関連値上げは、今年4月は2700品目のと発表されました。

ご承知の通り、原油価格の高騰で、今後も不透明な状況が続きます。

一般企業の場合、長年続いたデフレの呪縛から解放され、賃上げ値上げができるようになりました。
しかし、総合病院の場合、そうはいきません。

7割の赤字病院が陥る問題のひとつに、医療費は値上げできないといった構造的問題があるからです。

診療報酬と経費が、釣り合わないといったことから、どうにもならないと思っておられる病院理事長がほとんどかと思います。

実はこの問題、構造が変わらなくても解決することが出来ます。とはっきり申し上げております。

どのように解決するのかというと・・・

業務の流れをガラリと変える。

具体的には
「患者の動き」に合わせ業務を組立て直す業務フローを戦略として組んでいくということです。 

なんといっても、病院の経費で一番多いのが人件費です。総収入の6割を占める事から、ここを変えていくことが最も近道だからです。

今までと何が違うか申し上げますと

部署ごとにやってきた効率化や、シフトの組み立てを患者の動きに合わせて全体の人員配置を全て変えてしまう。ということです。

実は、こうした取り組み、すでに、西日本エリアで取り組み事例があります。

そこでは

・患者動線と業務内容が一致するため、患者待ち時間が減った
・特定の人しかできない業務を誰でも出来るようしたことで、人手不足を解消できた
・作業量が均等化、平準化したことで不満が減った
・業務のブラックボックスが無くなったことで、手待ち、時間を無くなった。

といった声があり、すでに、10%の人件費削減と総収入アップを実現されています。

実際に取り組んでいることは、患者数の動きに合わせスタッフの数を最適化させているわけですが、

そこでは ある指標を使っています、

それが、

人時(ニンジ)です。

病院経営者の方にとって、あまりなじみのない言葉だとおもいますが

簡単に言えば

人時とは、一人当たり時間作業量のことで、
一人が1時間かけて完了できる作業量を「1人時」といいます。

この最適化が進むと、業績が一気に変わっていくということです。

ただし、現場任せでは出来ません。

なぜなら・・・

各部署がバラバラの改善をやると、利益相反が起こってうまくいかないからです。

こうしたことを回避するために、全体フローから作り直すことが必要になります。

理事長がトップダウンで病院経営にメスをいれないと経営数値を動かすことは出来ないと申し上げるのは、こうした理由からです。

中でも、効果が大きいと想定してるのが、病床200床以上職員数500人以上の総合病院です。

理由はシンプルで
規模が大きくなると、業務フローを作ることで、レバレッジが効いてくるからです。

さあ、貴医療法人では、まだ、値上げできないことを言い訳に、現状維持のままでいきますか?

それとも、業務フローを変えることで、大きく総収入を上げますか?

著:伊藤稔