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今週の収益改善の視点 626号:「なぜ、総合病院は人が辞めるのを改善できないのか?」

採用の紹介料が高いんです。看護師1人採用することに100万。10人だと、1千万かかるんです。これをなんとかできないものでしょうか?
急性期病院の理事長からのご相談です

お話をお伺いすると

新人採用し教育しても、仕事に慣れてくると、すーっと、クリニックとかに転職していってしまう。とのこと。

最近のクリニックは、患者さんを待たせない工夫や、ムダを無くして業務負担を軽減させるなどしていて、総合病院より進んでいる点がたくさんあります。

そのため多少お給料が下がったとしても、ストレスなく、院長によって仕事の状況も把握されているため、働く環境としては申し分ないからです。

 一方、総合病院はというと、業務は個人ごとにやり方バラバラ、患者待ち改善策は皆無、業務フローなどもないため、忙しい人はいつも忙しく、暇な人はマイペースでのんびりやってる。理事長は現場に興味なく、雲の上の存在。

その結果、優秀な人材は次々辞めていき、マイペースで働きのよろしくない人のたまり場と化していくということです。

そのしわ寄せは、仕事の出来る人に集中します。同じ給料なのに、出来る人と出来ない人が一緒くただとすると、結果はどうなるか?火を見るよりも明らかです。

なぜ、総合病院では、こうしたことが起こるのでしょうか?

理由は、シンプルです。

総合病院は、人が大勢いるため、ことあるごとに応援体制で乗り切ってきました。応援と言えば聞こえはいいですが、その場しのぎでやってきたということです。

応急措置だけで、業務改善をせず、夜勤調整をしたり、残業を削ったりしたことで、仕事の出来る人に仕事が集中し不満がたまっていったということです。

では、どうすれば、解決出来るのか?というと

ずばり 院内の業務をガラリと変える

具体的には、1人1人が毎日どんな業務をやっているのか? 誰が見ても全て見えるようにすることです。

これによって、どこで、業務が滞っているのかわかるようになり

応援ではなく業務が滞っている場所に、適切に人を配置することが出来ます

さらに、仕事が出来る人と、出来ない人の見分けができる

なにもしていない無作業状態の人が誰なのかがかわかる 等々

こうした、業務の中身を見えるようにすることで、全てが解決できるということです

すでに、こうした取り組みを行っておられる急性期病院では、離職はほぼなくなり、人件費も1割削減という素晴らしい結果をだされています。

ただし、現場任せではできません。なぜなら、部署が個々に改善をやっても
業務量を減らすことも、効率化することもできないからです。

業務の見える化はトップダウンで進めることで、はじめて効果を発揮すことができる、ということです。

さあ、あなたの医療法人では、まだ、業務過多のまま、採用会社に多額の紹介料を払い続けますか?

それとも、業務の見える化を行うことで優秀な人材を活かしながら 収益改善を実現しますか?

著:伊藤稔